大陵苑一帯

慶州歴史地区は、慶州に分布する昔の新羅時代の遺跡全体を指しています。かつての首都だった慶州には、塔や王陵、山城など新羅の遺跡が集中的に分布しています。千年間続いた仏教文化と、新羅の芸術性が肌で感じられることから、その価値が認められています。

慶州歴史地区は大きく5つの区域に分かれています。仏教文化の中心である南山地区、王宮跡である月城地区、新羅の王の陵が集まっている大陵苑地区、新羅仏教の核心地である皇龍寺地区、防御施設がある山城地区といった具合に、それぞれの性格が異なります。代表的な遺跡地としては慶州鮑石亭址慶州南山神仙庵麿崖菩薩半跏像慶州東宮と月池瞻星台、皇南里古墳群、大陵苑 (天馬塚)慶州皇龍寺址芬皇寺があります。

鮑石亭は慶州南山の西側の渓谷にある新羅時代の別宮があったところで、石に溝を掘って水が流れるようにし、盃を浮かべて酒を酌み交わしていました。当時の王や貴族たちのゆとりが感じられる場所です。

瞻星台は星を見るために高く積み上げられており、宇宙観測台として新羅善徳女王の時代に建てられたものと推測されています。東洋における天文台の中では最も古いもので、空の動きを研究し、農作業をする時期を決定するのに役立てていました。当時の科学水準が高かったことが分かる貴重な文化財です

芬皇寺は、新羅の僧侶であった元暁大師がいた寺です。寺の庭には他の寺では見られない模塼石塔という塔があり、慶州観光で見逃せない見どころとなっています。模塼石塔は、現在まで残る新羅石塔の中でも最も古い塔です。石を煉瓦の形にととのえて積み上げられているのが特徴で、非常に独特です。

天馬塚は、新羅代々の王の墓が集まっている大陵苑地区の中でも、最も興味深い王陵です。天馬図が発見されたため、天馬塚と呼ばれています。この墓は発掘当時、天馬図を含めて1万点以上の遺物が発見されており、古代美術研究や他国との交流の事実を知ることのできる文化遺産となっています。

  • 所在地:慶尚北道 慶州市一帯